2012-03-21

もうひとつの卒業式~全国のあじさい卒業生の皆様

国際医療福祉大学のボランティアグループ第一号、「社会福祉研究部あじさい」の皆さんと縁あって古い方の家ではありますが、丸ごと一軒提供させていただき、16年が過ぎました。合宿や、イベント準備、ミーテング・・・実に見事に使いこなす姿勢は、先輩から後輩へと受け継がれ、ただ感服あるのみです。

 その家が昨年の3月11日の震災で全壊。たくさんの励ましの言葉を寄せていただきありがとうございました。
その日は、恒例の「あじさい卒業式」の前日準備で、後輩の皆さんが、10名ほど家の中にいました。いつものように、家は皆さんの手で、工夫を凝らした装飾がされ、古い家も、翌日に向けて、さぞ晴れがましい気分であったろうと思います。
綺麗にしてもらって崩れ落ちていった家、最後の姿としては運命的なものを感ぜずにはいられません。中にいた皆さんが、一人の怪我もなく無事であったことは、本当に何よりでした。

 今は更地となった跡をこの1年間、毎日眺めながら考えてきたことがあります。

「あじさいの語り部になってください」・・・初期の卒業生の一人が、私に残してくれました。「あじさいの活動を見守り、それを語り継いでいってほしい」というのです。
以来私は、いつもこの言葉をしっかりと心に秘めて、あじさいの皆さんとの公私にわたる付き合いを続けてきました。語りきれないほどの思い出と、「あじさい」との深い絆に心からの感謝をします。

「家」が培ってくれた大きさを思い、心の整理がつかずにいることをどうしようと考え
た末、今年の「あじさい卒業式」にて、「あじさいの語り部」の任を降りることを伝えました。私たち夫婦にとって最後の卒業式出席となりました。しかし、一度できた心の絆は壊れるものではないことを確信しています。

 あじさいが、ボランティアグループとして、ますますの活躍をしていくことを期待しています。そして、全国にいるあじさい卒業生の皆さん、もちろん在校生の皆さん、たくさんの幸せを私たちにありがとうございました。
これからも、お互いにしっかり頑張って生きていきましょう。

 

6 件のコメント:

  1. あじさい6期生 西田2012/03/22 4:46

    ボランティアコーディネーター 二見様


    この度は、私たち社会福祉研究部「あじさい」の卒業生に対して、メッセージを掲載してくださり、誠にありがとうございます。
    日頃より顔を合わせておりますが、改めまして、震災で大きな被害を受けました二見様に、心よりお見舞い申し上げます。

     震災後も、幾度にわたり二見さんのお宅に伺わせていただいてますが、お世話になっていた「二見邸はなれ」が、跡形もなく更地に・・・。それを目の当たりにする度に、とても切ない想いでいっぱいになります。
     二見家のご家族の思い出,「語り部」としてあじさい活動開始当初からこれまでを身近で見守ってくださっていた二見さんの想いは、私が想像する以上のものが溢れていることと思います。今回の震災により、二見さんと「あじさい」とのつながりの象徴の一つがなくなってしまったこと、とても無念でたまりません。

     しかし、二見さんご夫妻からお受けして参りました感謝しきれないほどのご恩,思い出は、今でも鮮明に思い出されます。私にとって、二見家は、「第2の実家」。当時の「House」はなくなってしまっても、二見家が「Home」としての気持ちは、今でも少しも薄れることなく実感しております!これからも自分らしさ,元気を充電できる素敵な場所と思っています!!うれしい時、悲しい時、二見ご夫妻のお顔をうかがいにお邪魔させていただきたいと思っております。
    これからもどうぞよろしくお願いいたします。

    あじさい6期生 西田崇大

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  2. 13期 渡部裕美子2012/04/03 7:21

    今日まで、あじさいを語り継いで来て頂いたこと、本当に感謝しています。あじさいに入部した時に、「あじさい部員」というだけで、何も疑わずに受け入れてくれる様子をみて、これまでの先輩方と二見さんとの強い信頼関係、絆を感じました。それは単に『家』を通しての関係ではありません。これからも、二見さんとあじさいの絆はお互いの思いさえあれば繋がり続けます。
    二見さんが、長年語り継いできてくれたあじさいの話は、これからは卒業生が二見さん家に思い出話をしにいきます。
    私にとっても、二見さん夫婦がいてくれる家は大切な『home』です。本当の実家のように『おかえり』と言って貰えることが、本当に幸せです。これもあじさいがあってこその繋がりだと思います。沢山の優しさを本当に有難うございます。また、すぐに帰ります。

    13期 渡部裕美子

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  3. 二見令子2012/04/03 17:58

    本当に丁寧なコメントを寄せていただきありがとうございました。昨年3月11日の震災直後
    このリハビリテーションセンターボランティアセンターを拠点に立ち上げた「福祉大学災害時ボランティアプロジェクトチーム」にもいち早く駆けつけ業務の傍ら参加して下さいました。
    崩壊した我が家の片付けも手伝っていただいたり、公私にわたり、ずっと西田さんが側に居てくれていたことのありがたさを強く感じています。何より、事の始まりからプロセスのすべてをしっかりと見定めていてくれる心強い存在の西田さんです。本当にありがとうございます。
    これからもよろしくお願いします。

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  4. 二見令子2012/04/03 18:29

    心温まるコメントをありがとうございます。
    昨年の災害時ボランティアプロジェクトチームの核として、すばらしい精神力、行動力を発揮してくれました。我が家以上の大変な状況を抱えているにもかかわらず、一番身近な方法で、私夫婦に寄り添ってくれたこと、そして卒業してもなお、かわらない心を寄せてくれて本当にありがとう。突然でも、何でも、帰ってくるのをいつも待っていますよ。

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  5. 二見令子2012/05/26 8:23

    元気でがんばっていることと思います。
    いつでも、いつでも待っています。
    そのためには、私たちも健康にしていなくてはと思います。
    ひょっこり帰ってくる?
    その日を楽しみに、私もガンバルヨ。

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  6. 13期 中田 直2012/08/08 17:28

    二見さんのメッセージを読ませて頂きました。
    長い間“あじさい”をいつも傍で温かく見守って頂き、本当にありがとうございました。また、私個人として二見さん夫婦に出会えたことに心から感謝しております。
    震災後、一時本当に苦しい時期がありました。家族にも友人にも、心の内を話すことができず潰れそうだった私は気づくと二見さんに電話しておりました。二見さん自身お辛い状況でありながらも、私の一言一言を受け止めて頂き、最後に二見さんから「無責任に頑張れとは私は言わないよ。今はしっかりその場で踏ん張るんだよ。そして折れそうになったらまたいつでも連絡してきていいから」という言葉をかけ頂き、そしてその後ろでパパさんの優しさに溢れた冗談も聞こえました。その瞬間、目元が涙で溢れ、体の力がスーと抜けて行ったことを覚えています。つぶれそうな私の心を救って頂い宝物のような時間でした。

    いつも助けて頂くことばかりで、本当にありがとうございます。これからもまた甘えることもあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いします。


    二見さん夫婦の末永い健康を郡山の地からお祈りしております。
    また、第2の故郷にお邪魔に伺います。

    13期 中田直

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