2011-02-12

「第15回在宅ケアーネットワーク栃木」に参加して

2月11日、自治医科大学にて「第15回在宅ケアーネットワーク栃木」に参加してきました。テーマ「地域でともに活きるために」キュアからケアへ?ということで、熱気ある大会でした。圧巻は午後の部のシンポジウムでした。「地域でともにいきるために」当事者とその支援者より?当事者が語るわたしの生き方&それを支える関係者のメッセージということで、認知症の立場からと20代の難病患者(多発性硬化症)の立場からの二部構成。
 一部の、認知症の立場~では、さまざまな苦難を抱え、途方にくれるご夫婦が、市役所の窓口から地域包括支援センターはじめ、多くの支援組織や、地域の人々と繋がっていくプロセスがリアルに紹介されていきました。まさに「ともに活きる」とはこのようなことなのだと実感を持って知る機会となりました。専門職として現場で動く方たちの熱意とネットワークの見事さ、地域のあたたかさが、夢ではなく現実のものとしてあることに深く感動しました。
 二部の、20代の難病患者の立場~では、見事な主体性をもった生き方が紹介されました。実は彼女は当センターの関連施設の利用者でもあり、私も良く知っている人です。
自らボランティアグループを立ち上げたり、コーディネーション力もある魅力的な方です。支援を受けるにも、「主体は誰か」をしっかりと踏まえていく前向きな姿勢をもって生きている彼女には多くの人の心を動かすチカラがあるといつも感じていました。このブログでも紹介したデイセンターの「公共のバスを使ってショピングモールに出かけよう」の提案者であり、リーダーでもあります。

 会場を出ると、朝からの雪がさらに勢いをまして降っており、こっぽりと積もる雪景色の中を車で帰ってきました。この雪の白さは、「さあて、私には何ができるだろう」と、あらためて私に問うてくれているようでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿